作品紹介
宮方天音(27歳)。年齢=彼氏いない歴。門前仲町にある築80年の一軒家に住み、派遣社員をしながら、人形作家をしている。ある日、贔屓の画材屋から古い粘土を譲り受け、ドイツの全寮制の「ギムナジウム」をテーマにした7体の少年の人形を作り上げる。その粘土には秘密があるという店主の言葉を思い出し、天音が人形たちにキスをすると、光が放たれ、彼らが動き出した。
内容紹介
最愛の幼なじみの自殺という受け入れがたい過去を封印し、意思のある球体関節人形との理想郷を創造した人形作家・宮方天音。現実世界での恋愛、過去との対峙を経て、天音の「楽園」は音を立てて崩壊しようとしていた。ついに、封印した過去を受け入れて現実に向き合う時が来た。妄想に浸って生きた過去のあるすべての読者に捧げる完結巻!
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