作品紹介
昭和19年、夏。太平洋戦争末期のペリリュー島に漫画家志望の兵士、田丸はいた。そこはサンゴ礁の海に囲まれ、美しい森に覆われた楽園。そして日米合わせて5万人の兵士が殺し合う狂気の戦場。当時、東洋一と謳われた飛行場奪取を目的に襲い掛かる米軍の精鋭4万。迎え撃つは『徹底持久』を命じられた日本軍守備隊1万。祖国から遠く離れた小さな島で、彼らは何のために戦い、何を思い生きたのか――!?『戦争』の時代に生きた若者の長く忘れ去られた真実の記録!
内容紹介
間もなく昭和22年を迎える頃、投降に失敗した吉敷と田丸は、仲間によって監禁されていた。
終戦を確信する吉敷と一抹の不安を抱えながらも日本は敗けていないと信じる島田。
それぞれの信念の違いが、生死を共にしてきた味方同士を対立させる。
一方、日本兵の生存に気づいた米軍は緊張を高め、捜索網を広げていた。
戦争は終わった、しかし、互いに殺し合った過去は消せない。
そんな相手に自分の「生き死に」を預けることが出来るか。
投降は博打か、救済の一手か――!?
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