作品紹介
修学旅行先へ向かう高校生の一行を乗せた客船が、嵐に遭遇して難破してしまう。
流れ着いた海図にない島――。
そこに住まうのは、不気味な日本語を話し、野蛮な生活文化を営む“シマビト”だった…。
人が住む島だったと安心する生徒たちだったが、暗闇の中でシマビトによる【捕獲】が始まる!
飲み水さえも満足に手に入らない極限状況の中で、シマビトたちの圧倒的な暴力に晒されるうちに、少年少女たちはその本能を少しずつ剥き出しにされていく…。
内容紹介
島の王ガモウの屋敷に連れて来られた葵を出迎えたのは、ガモウの妻のうちのひとり、大矢野桐花だった。
自らも「流されてきた人間」だという桐花の口から語られる、島に漂着した人間の運命――。
それは葵の想像を絶する過酷なものだった。
一方、洞窟の奥で「何か」を見た高崎は別の場所へ移ることを強行するが、夜雨と満潮の影響で道を見誤ってしまう。
さくらの体調が悪化したこともあり、朝まで岩陰で雨風をしのぐことにした一行が昇ってきた陽の下に見たのは、岩礁に打ち上げられた一艘の救命ボートだった――。
DOWNLOAD/ダウンロード